ケンカ友達に恋する17才。
────……
──…
翌日。
「おはよう、初純」
「あっ、おはよう、杏理」
早く目が覚めてしまったので学校に行くと、杏理が登校してきた。
「宮下君さ─、絵がとっても上手くってカッコいいから、初日からモテモテだったよ〜」
「…、へぇ─…そうなんだ」
私は苦笑いをしてその場を取り繕った。
すると、杏理がそれを見透かしたかのように顔を近づけて小声でこう言った。
「宮下君と…初純ってどうゆう関係?」
…─やっぱり…。
「っえ…お…幼なじみ」
「じゃあ─、幼なじみの恋かぁ〜…」
「え゙」
「幼なじみだから伝えられない想いみたいな〜♪」
「ちょ…っ…杏理!」
杏理はすっかり目がキラキラ輝いている。
ため息をつくと、教室の後ろのドアが開いた。