ケンカ友達に恋する17才。
●初純side
────………
昼休み。
「はぁ───…」
あの後戻ってきた杏理から、質問攻めにあったのは言うまでもない。
疲れて四時間目は、爆睡だった。
「初純」
「…ん─?」
ゆっくりと伏せた顔を上げると、恭平の顔のドアップがそこにあった。
「ぅわぁっ!びっくりした〜」
「夏合宿、どうする?」
…ナツガシュク?
「…何の話?」
「お前〜っ、もう夏休みなんだから、バスケ部の夏合宿があるだろ!」
「そっか…」
…忘れてた……。