ケンカ友達に恋する17才。
一登の部屋のイスに座って、しばらくすると、一登がやってきた。
「はい、オレンジジュースにクッキー♪」
「ありがとう」
私がクッキーを口に入れると、一登は制服のネクタイを緩めた。
「初純はオレンジジュース好きだったよな」
そう言いながら、一登は私の横に座った。
「あ…うん」
「それ…陽平の真似だろ?」
「…なんで…知ってるの?」
驚いて一登をまじまじと見ると、一登が少し笑った。