ケンカ友達に恋する17才。
宮下は躊躇無く、俺と初純の間に入り、初純の腕をとった。
「え?」
「美術部で花火やってんだ。行こう?」
「陽ちゃん…あの…ね」
「ほら、早く」
グイッ
「きゃっ!」
初純は宮下に手を引っ張られ、その力で立った。
「じゃ、初純…かりてくね」
「え…ちょっ…陽ちゃん!」
初純はちらっと俺を見て、宮下に引っ張られていってしまった。
やっぱり…そうだよな…。
俺はそのまま屋上に座り込んで塞ぎ込んだ。