ケンカ友達に恋する17才。
●一登side
────………
ガチャッ
「恭平…?風邪ひくぞ」
「あぁ…一登」
俺は部屋に恭平が就寝時間になっても帰ってこないので公民館中を探し回っていた。
そして、屋上に恭平を見つけたってわけだ。
「なんでこんなとこにいるんだよ…」
俺は恭平の横に座った。
「一登…、」
「ん?」
「俺、初純のこと諦める」
「…え?」
俺は驚いて恭平の顔をじっとみた。
「これ以上、初純のこと…好きでいられない」
そう言った恭平の顔はとても凛としていて、何も言えなかった。