ケンカ友達に恋する17才。
「…何いってんだよ」
「……」
「その程度の気持ちだったわけか…」
俺はすっと立ち上がり、その場を去ろうとした。
「……違うっ!」
ガッと襟元をつかまれて、壁に押し付けられた。
「…何が?」
「…俺は…初純の幸せを願って「は?」
俺は恭平からつかまれた襟元から、恭平の手を振り払った。
「伝えてもないくせに、カッコつけて引き下がるなよ」
「…一登…?」
「伝えることを諦めたら、そこで終わりなんだぞ?」
「………」