ケンカ友達に恋する17才。


ずっと気になっていた。



『私…、』




の後の言葉。


例え…"宮下のことが好き"という言葉が後で続くとしても。







「初純…?」







「それは…ね…、っ」









初純の焦ったような様子。


勢いよく流れ続ける水。


風が二人の間を抜けた、その時。









「初純っ!」








「ぇ……」


「……」









昨日も聞いたその声の持ち主は、やっぱりその人だった。








< 188 / 256 >

この作品をシェア

pagetop