ケンカ友達に恋する17才。
恭平との距離はどんどん大きくなってく。
けれど、確かに聞こえた。
「…うん…!」
私はなんだか無性に嬉しかった。
─────………
──…
「ごちそうさまでした」
時計の針は6時45分を過ぎていた。
このままいけば間に合う。
私が屋上に行くために席を立った。
「初純、ちょっと話があるんだけど」
「っえ?」
振り返ると、陽ちゃんが私をじっと見ていた。
「ん─…」
まだ間に合うか…。
「わかった」
私は陽ちゃんの後についていくことにした。