ケンカ友達に恋する17才。
私は部屋の中をうろうろしていた。
恭平…待ってるよね…。
時計の針はもう7時を過ぎていた。
「…ん?」
コツン…ッと、足に何かが当たった。
「これ…」
拾いあげてみると、それは陽ちゃんのスケッチブックだった。
ゆっくり表紙をあけてみると、そこには陽ちゃんが描いたんだと、よくわかるいつもの優しい絵が並んでいた。
「相変わらず上手だなぁ─…」
どんどんページをめくっていくと、今日の日付が書いてある絵にたどり着いた。
「………ぇ…」
そこにはシュートを放った瞬間の私がいた。