ケンカ友達に恋する17才。
2、3ページさらにめくっても、私が練習している姿ばかりが描いてある。
…─陽ちゃん…なんで…。
スケッチブックを広げたまま、放心状態でいると、部屋のドアが開いた。
「初純…」
「…陽ちゃん、」
入ってきたのは陽ちゃん。
私は急いでスケッチブックを閉じた。
「ごめっ…、見るつもりはなかったんだけど…っ」
「………」
陽ちゃんは黙ったまま、突っ立っている。
「本当にごめんねっ、用事あるから帰るね!」
私は急いでその場から去ろうとした。
が…
「初純」
ギュ…ッ
…─えっ