ケンカ友達に恋する17才。
●恭平side
「か、神崎先輩…、」
「ん…?」
体育館裏に吹く風はなんだか、湿っぽい。
すっとまっすぐにその子は俺を見て言った。
「あの…っ、ずっと好きでしたっ…付き合ってくださいっ」
「あ─…、俺、好きなやつ、いるんだわ。ごめんな…?」
「そう…ですか…。もしかして、吉田先輩?」
うっ…(汗)
「いや…ぁ…はい…」
「どこがいいんですか?」
え…?
どこが…?
え─っと…
「…全部?」
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