ケンカ友達に恋する17才。
─────………
「初純!」
「はい!」
合宿最後の練習が始まり、先輩とパス練習をしていた。
パス練習とは2人でパスを回して、シュートする練習だ。
「はぁ…はぁ……」
息が上がって汗ばんできた。
…─タオル…
私は体育館の隅にあるタオルを取りにコートを出ようとしたその時、
「初純!危ない!!」
…─えっ
名前を呼ばれて後ろを向いた時には、もう目の前が真っ暗になっていた。