ケンカ友達に恋する17才。
───………
「…すみ…!」
「初純…!」
パチ…ッ
ゆっくりと目を開けると、先輩のドアップが目の前にあった。
「先輩!?」
びっくりして後退りしようとすると、足がガクンッと落ちていった。
「痛…っ」
「じっとして」
先輩は救急箱からシップを取り出して、私の右足首に張ってくれた。
「…ありがとうございます」
「初純は周りをよく見なきゃね!」
「すみません」
ふと顔を上げると、私とぶつかったと思われる後輩が必死に頭を下げていた。
「すみません!初純先輩!!」
「私がボーとしてたのが悪いから、気にしないで♪」
私はゆっくり立ち上がり、その子に笑いかけた。