ケンカ友達に恋する17才。
「本当にすみませんでした!!」
「いいよ、いいよ」
先輩が手をパンパンと叩き、みんなにこう言った。
「はい!練習再開するよ─!」
「「…はい!」」
後輩はもう一度、私に頭を下げ、みんなと一緒にコートへ戻っていった。
「今日はゆっくりそこに座って」
「…すみません、」
「気にしなくて大丈夫だから!今日ぐらいはじっとしてなさい♪」
先輩は私の頭を撫でて、コートへ走っていった。
私は右足をさすった。
…─やっぱり痛い。