ケンカ友達に恋する17才。
「近くの港であるんだよ!せっかくだから行こうよ〜」
「う─ん…、今はそんな気分じゃ…」
返事を渋ると杏理は鋭く突っ込んだ。
「どうしたの?さては神崎君と何かあったの!?」
「違…っ」
「それとも宮下君!?」
杏理のテンションをあげてしまった…。
「あぁ─もう!行く!夏祭り行くよ!」
「やった★じゃぁ、明後日の6時に現地集合ね!」
「…うん」
「じゃ、またね〜」
杏理の明るい声が電話が切れると同時に途絶えた。
つい…勢いで言ってしまった…。