ケンカ友達に恋する17才。


「なんで……、」



茫然とする私の目の前に、誰かが立った。








「初純」









「…陽ちゃ…ん…」









…─ポロ…ッ




なぜだか私は目から涙が出てきた。








「ごめ…ん、…っ…」









涙を隠そうとしたその瞬間、私の体は陽ちゃんの胸に収まっていた。









「…泣かないで…?」









その優しすぎる声に、私の目からは止めどなく涙が溢れた。







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