ケンカ友達に恋する17才。
●恭平side
夏合宿も終わり、俺は近くの港の夏祭りに来ていた。
一登に誘われて、気分転換を理由に。
初純の足の打撲が気になっていたが、夏合宿が終わってからは、メールも電話も出来ずじまい。
「はぁ──………」
そして、突っかかる宮下の存在。
…─付き合ってんのか…?
それもわからぬまま、一登を夏祭り会場で待っている。
ド──…ン…ッ
花火が上がり始め、ますます盛り上がる夏祭り。
「あれ…、先輩?」
ふと、声のした方を見ると、どこかで見たことのある女の子がいた。