ケンカ友達に恋する17才。

●恭平side




────………


翌日。



俺は昨日、あのまま家に帰った。



夏祭り会場にいたいような気分でもなかったからだ。



「昨日は悪かった」


「あぁ…俺も実はいけなかったんだ」


一登は練習の時、そう言った。



「実は…昨日、コクられてた」


「は?誰に?」



「木原」



一登の放ったシュートはきれいにきまった。



「で、いろいろあって…な」


「…」



一登が少し優しい顔になった。




…付き合い始めたんだな。




「おめでとう」




俺は一登にそう言って、コートへ向かった。







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