ケンカ友達に恋する17才。


───……


部活も終わり、いつものように水道場に向かった。



「……あ」



そして、やっぱりそこにいたいつもの後ろ姿。



「お疲れ様」


「…お疲れ様」



初純は素っ気なく返事をした。


不思議に思いながらも、俺は水で顔を洗い始めた。



すると、初純はそれをじっと見たかと思うと、小さくこう言った。




「…おめでとう」







…─え?



俺は顔をバッと上げた。







…─!?





「……っ…、」






すると、そこには今にも泣き出しそうな初純が俺を見ていた。







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