ケンカ友達に恋する17才。
PPP… PPP…
「電話、?」
呼び出し音で起こされ、電話に出た。
「…もしもし」
「…初純?」
…─!
「陽ちゃん…」
一瞬ドキッとする。
「明日、出発なんだけど…、空港に見送りに来てくれないかな?」
「あ…うん、分かった!」
「それと…、」
「…ん?」
「さっきは…とても嬉しかったよ」
…っ……。
「陽ちゃん…、」
電話越しに笑顔の陽ちゃんが想像出来て、余計に胸が痛む。