ケンカ友達に恋する17才。
陽ちゃんはゆっくりと腕の力を緩めた。
「宮下…話がある」
恭平の今までに見たことのない真剣な顔に少し驚く。
「初純は渡さないよ、?」
「…っ……、」
陽ちゃんは私の首に腕を回した。
陽ちゃんと私の顔が近くなる。
「…陽ちゃんっ…、」
「俺は…初純が好きだ。中学の頃ずっと…初純しか見ていない。」
3人の間に少し冷たい空気が流れる。
「宮下…」
恭平が意を決して口を開いた。
「俺も…初純が好きなんだ。
大好きなんだ!」
…─えっ