ケンカ友達に恋する17才。
陽ちゃん…?
「…神崎君、行っちゃうよ?」
「でも…陽ちゃ「俺は大丈夫。」
…っ……
「俺は…イタリアに行って立派な画家になって帰ってくるよ」
陽ちゃんは私の頭を優しく撫でた。
「その時は…友達として、また会ってくれる…?」
「陽ちゃん……。」
この人は…どこまで優しい人なんだろ…?
「そんなの…当たり前だよ…っ」
ついに私の目からは涙がこぼれてしまった。
「それじゃ…行ってきます」
「いって…らっしゃい…っ」
陽ちゃんは手を振り搭乗口の奥へと姿を消してしまった。
陽ちゃん…
ずっと…好き…、だったよ。
…ありがとう。