ケンカ友達に恋する17才。



「…ったく」



俺が血を拭こうと恭平の足に触れようとすると、恭平は俺の手を制した。



「血…拭けないだろうが」


「舐めときゃ大丈夫だって…」



恭平はすくっと立つと、自転車に手を伸ばし、元に戻した。




「…っおい、恭「なぁ…」






恭平は俺のことを無視して、俺に背を向けたまま、こう言った。








「今でも…好きか?」









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