ケンカ友達に恋する17才。
●初純side
「もう〜、旗作りなんてめんどくさいよね」
「はぁ─…確かに!」
私は今、杏理と体育祭で使うクラスの旗を作っている。
まぁ…じゃんけんで負けちゃったんだけど…←
体育館の倉庫に絵の具のにおいが充満している。
「初純、黒の絵の具取って」
「…はいっ」
杏理はさらさらっと旗を塗っていく。
「初純、部活行けないね…」
「うん…」
すぐ近くの体育館からは元気な声がする。
「出来るだけ早く終わらせよう?」
「うん!」