ケンカ友達に恋する17才。
「…お疲れ」
私が蛇口をひねって、絵の具をもくもくと落としていると、恭平がのぞき込んできた。
「旗係だったっけ?」
「うん」
私が素っ気なく返事をすると、恭平は赤色の絵の具がついたふでを私から取り上げた。
「洗うんだから…返してよっ」
「やーだ♪」
「〜っ…恭平!」
私が恭平の腕を掴み、ふでを取ろうとした。
「ぅわっ…初純危ないって!」
「じゃぁふで返してよ!」
「ちょっ…まじで止めろって!」
「えっ…きゃあっ!」