ケンカ友達に恋する17才。



「…お疲れ」



私が蛇口をひねって、絵の具をもくもくと落としていると、恭平がのぞき込んできた。



「旗係だったっけ?」


「うん」



私が素っ気なく返事をすると、恭平は赤色の絵の具がついたふでを私から取り上げた。



「洗うんだから…返してよっ」


「やーだ♪」



「〜っ…恭平!」



私が恭平の腕を掴み、ふでを取ろうとした。




「ぅわっ…初純危ないって!」


「じゃぁふで返してよ!」



「ちょっ…まじで止めろって!」



「えっ…きゃあっ!」








< 42 / 256 >

この作品をシェア

pagetop