ケンカ友達に恋する17才。
「恭平、宿題見せてっ」
初純は席につくなり、俺に言った。
初純の席は俺の左隣だ。
「『見せてください、恭平様』だろ?」
ニッと俺が笑うと、初純はあからさまに嫌気のさした顔をした。
「絶対イ・ヤ!」
「じゃ─見せね─よ♪」
↑棒読み(笑)
「う〜…、イヤ!もういいじゃんっ」
「だ─め♪」
「見せて!」
「やだ」
「見せてよ!」
「やだ」
「…もう…いい!一登見せて!」
「はいはい」
俺はイスの背もたれにもたれながら一登のノートが初純に渡るのを見てないふりをして見ていた。