ケンカ友達に恋する17才。


──……


放課後、俺はいつものように部活に来ていた。



「足、だいぶ良さそうだな」


「あぁ、うん」



一登がシューズを履きながら俺の膝を見た。



「てか、初純、まだ旗作ってんの?明後日、体育祭だけど」


「…らしい」



俺は初純という言葉から逃げるようにボールを手にとり、その場を離れた。









「はぁ…」







ちらっと女子バスケ部の方を見る。









いるわけないか…。








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