ケンカ友達に恋する17才。



「先生呼びにいかないとな…」



俺は初純の頬にゆっくりと触れた。




「………あ……」






初純の目がゆっくりと開いた。






「…先生呼んでくるから…、待ってろ」







俺はすっと立つと、後ろ髪をひかれる思いでその場を去ろうとした。







その時…










…ぎゅ…っ





「ぉ…わっ…」








後ろを振り向くと、俺の体育服の端をつかむ初純がいた。








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