ケンカ友達に恋する17才。
「な…な…な……」
『何言ってんだよっ!』と言いたいのに声が出ない。
木原杏理はニコニコしている。
一登は「きったね〜…」と言いながら俺にタオルを投げつけた。
「…な…何で…っ…」
「私の後輩、振ったよね?」
後輩…?
………あぁ!
「今日の朝!」
「そうそう♪」
「でも…何で…」
木原杏理はまたにっこり微笑んだかと思うと、こう言った。
「だって…『全部?』って♪」
メニュー