ケンカ友達に恋する17才。



…─っ…




「……ごめん」




「はぁ…はぁ……」




恭平は私の目の前に私のカバンをつきだした。







「これ」





「あ…っ…ありがとう…」






恭平はゆっくりと私の手首から手を離した。








「手…掴んで悪かった」






…─トクン…ッ









恭平はそう言い残し、私の横をスッと通って行こうとした。









えっ…




「…恭平っ!」









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