2月を笑う
立ち食いとは、短時間でいかに美味しく腹を満たすかが重要であり、美醜など考えたことなかったけど、数年前、大阪は北新地で「立ち食い寿司」なる店を横切った時、のれんの下から見えるお姉ちゃん方の、足の美しさに思わず見惚れてしまって開眼しました。

女の立ち食いはかくあるべし。お商売なさってる方が同伴なのか腹ごしらえなのか、よくわからんけど、あれは綺麗だった。

足の造形はもちろん立ち姿がね。券売機の前で「一番早くできるヤツ食べよ、おっとちょうど500円玉あるわ、札だとペッと吐きだされてイラつくねんなー」などとごそごそやり、「すんません」と何を謝る必要があるのかカウンタに食券を置き、できあがる間に水をコップに入れたり薬味の位置を確認したり、そんなごそごそやっているような女とは違います。

とはいえ「食券買ってきて頂戴」と言えば「ははーっ。水も薬味も私めがご用意させて頂きますー」とかしずいてくる人もいないわけで、しゅっと立ってるだけじゃ、うどんもなにも手に入りません。
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