360°
あの日から

幼なじみ

7月3日晴天

2時間目の体育は大キライな水泳。



水に入るのさえ嫌なあたしが、何故か


プールに勢いよく落下。



「薙沙(ちさ)のばぁーか!ボーっと突っ立ってんなよ!」


あたしの名前は、倉鳥薙沙(くらとりちさ)。


このへんじゃ有名な進学校、常葉高等学校の1年生。


そして、今あたしを『ばか』といいプールに突き落としたのは


保育園からの幼なじみの、大沢凌(おおさわりょう)。


「なっ!何すんのよ!」


あたしは、急いでプールからあがる。


凌は、いつもあたしに対して意地悪ばかりする。


「いい加減にしてよ、凌のアホ!」


あたしは、凌の頭を軽くどついた。


「はぁ?俺は、ボーっと突っ立ってる薙沙が

邪魔だからどかしただけだし。」



凌は、そう言うと逃げるように


プールに飛び込んだ。



「こら!大沢!飛び込むんじゃない!」



先生の声が響く。


凌は、クラスの人気者だ。いや…学校全体かなぁ…。



身長は、175CM以上で顔は、整ってる。


そんでもって、明るくて運動神経抜群。


さらに、成績は学年トップの


すごいヤツ。
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