また、空の下で。
1章

都会

やっぱり田舎と違うー


そう思うのは、当然だ。


4月の生暖かい風が、あたしの頬をくすぐる。


この風すら、都会のにおいがするように感じる。


いつも人通りが多い道路。


あたしの町のお祭りに来る人の倍はいるのではないだろうか。


あたしは立ち尽くしてしまった。
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