スキの魔法
限界なのはきっと…眠いのじゃなくて、食べてないのじゃなくて、
“侑志に会えないこと”だ。
会いたい。
ものすごく会いたいよ、侑志。
でも……会えない。
会っちゃいけない。
こんな運命なら…好きになんてなりたくなかった…。
侑志はあたしがいなくなって、どう思ってるんだろ…。
喜んでる?地味女から解放された、って…。
……………。
あー…、ダメだ。泣きそう。
早く……早く、忘れよう。
そう思って空を見上げると、お母さんの話を思い出した。