スキの魔法



「どうしたの?」





そう言って、頭を優しく撫でる。





「ヒック…おねぇちゃ…」





かわいい瞳があたしを見つめる。





どうやら泣き止んでくれたみたい。





「お兄ちゃんがいないの?一緒にさがそっか。」





そう言うと、女の子は小さくコクンと頷いた。





手を握って、近くを歩く。





さがすって言っても…どんなお兄ちゃんなんだろ…。






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