スキの魔法
☆3 再会
「侑志!?」
……ん?
ふと横を見れば、驚いている大稀の姿。
あ……やべ。口に出してしまった。……最悪。
そう思っていると、大稀が笑顔になった。
「良かったね!やっと気づいたか~!!」
そう言って、ニヤリと笑う大稀。
「………。」
「ずっと気付かないままなのかなって、思ってた。」
俺より先に気付くなよ…。何かイラつく。
「着いたぞ!早く行こうぜ!!」
何故かテンションが上がっている大稀が、勢いよく車から降りていった。
俺も運転手にお礼を言って、車を降りた。
今更だけど、運転手にも聞こえてたよな……。
恥ずかしい。