スキの魔法
覚悟を決めて、侑志の瞳をちゃんと見て謝った。
侑志が怒る。……恐い。
でも…あたしを心配してくれて怒ってるんだと思うと嬉しくて。
あたしの顔を見てすぐに強く言った事を謝ってくれて。
よく分からない涙が零れた。
そして、気持ちも溢れた。
―――会いたかった。ずっと、会いたかった。
……もう、会えない。
そう諦めてたのに、また会えたのは“運命”?
抱きしめてくれる侑志の温もりは、とても温かくて安心させてくれた。