スキの魔法
「侑志っ!起きて!!」
「んー…」
「早く!!起きてって…きゃ!!?」
いきなりベッドの中に引きずり込まれ…侑志の顔が目の前に。
一気に顔が、体が、熱を帯びる。
「なっ何してんの?」
じっとあたしを見る侑志に訊ねる。
「んー…別に?」
「別に、って…」
「いや、何かこうやって起こしに来んの久しぶりだなーと思ってさ」
侑志がそう言って、あたしを抱きしめる。
「やっぱ、お前が起こしに来ねーと駄目だな」
甘く笑って、そう言う。
心臓が、ドクンとおおきく跳ねた。
ねぇ…それって……。
侑志の言葉に、更に熱くなる自分がいた。