スキの魔法



やっと辿りついた大きな邸の目の前に、また大きな扉。




すると、1人の女の人が近づいて来た。




「はじめまして。侑麻(ゆま)様の親友の一志(ひとし)さんでいらっしゃいますか?」




「あ…はい。そうです。はじめまして。」




お父さんが挨拶をしながら頭を下げる。あたしも慌てて頭を下げた。




「どうぞ。中へ。」




女の人がそう言ったと同時に、またまた自動でゆっくり開く扉。




中に入ると更にびっくり。




一体どうなってるの?この邸。




と、心の中で呟きつつ、女の人に着いていく。




長い階段を登りきると少し息が上がった。




角を曲がり、真正面に大きな扉。




――――コンコン。




「失礼します。」




女の人、お父さんに続いて中へ入る。




< 2 / 365 >

この作品をシェア

pagetop