スキの魔法
「はぁー…。ちゃんと言わねーと分かんないの?」
侑志の呆れた声。あたしは小さく頷く。
「……分かったよ。でも、一度しか言わねーからな。」
バク、バク、と心臓の速さが加速する。
ドキドキ、と体中が脈を打つ。
「綾華が好きです。…付き合って下さい。」
嘘っ……信じられない……
侑志もあたしの事が好き!?
「本当にっ!!?」
「うん、本当に。」
夢…?現実…?
あたし、夢見てるの?
いやいや…ほっぺた痛いから現実だ。
両想いなの?あたし達…。