スキの魔法



3時間目が終わった。





授業になんて、全く集中出来なかった。





……アイツのせいで。





綾は教室には戻って来なかった。





…でも、もう知らねー。





そう思っていると、大稀が真剣な顔で俺の所に来た。





「…んだよ」





今の俺に関わんな。当たってしまう。





真顔の大稀を睨む。





「侑志。……いい加減に素直になれよ!!!」





――――――!!??






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