スキの魔法
「じゃあ、今までと一緒で良くねぇ?」
「それが…ダメなんだよ…。なんていうか…愛結は今までの女と違う気がして。普通に接するのが難しい、っていうか…」
そう言って、大稀はぐしゃぐしゃと頭をかいた。
そんなのさ…
「…愛結の事、どう思ってんの?」
「どうって…」
――やっぱり。
今までの女なら、友達!って即答してたのに。
今は答えを濁してる。
「好きなんじゃねーの?」
「なっ…!!」
大稀は顔を赤くした。俺はニヤリと笑う。