スキの魔法
慣れてきた、侑志の隣を歩く事。
さっきの会話の意味を聞こうと、口を開く。
「ねぇ侑志。今日、何かあるの…?」
侑志を少しだけ見ながら、そう訊ねた。
「うん。何だと思う?」
くすくすと笑いながら、あたしに顔をぐいっと近づける侑志。
反射的に顔が赤く染まる。
「…っ」
「まぁ、楽しみにしといて」
そう耳元で、甘く囁かれた。
その意地悪そうな顔で、少し推測する。
これはぜっっったい…!!
絶対何か企んでいる……!!