スキの魔法
「ねぇ侑志。今から…」
「部屋にある衣装に着替えてこい」
おじさんとの会話がやっと終わって、侑志の裾を少しだけ引っ張った。
あたしの言葉を遮り、侑志が耳元で囁く。
もう…何なのよ。
「衣装って何!?」
「静かにしろ。メイクは細井に頼んであるから、早く行け。」
何よ…人の話無視して!
ちょっと聞いてくれたっていいじゃん!!
そう思いながらも、侑志に従い部屋へと向かう。
侑志の…バカッッッ!