スキの魔法
「私は細井百香(ももか)!因みに25歳!!よろしくねッ」
「はい…よろしくお願いします。」
頭を下げる。
「私、綾華って呼ぶね♪仲良くしようね!」
「…はい。細井さん。」
あたしがそう言うと、細井さんはイヤそうな顔をした。
「“細井さん”って、何かイヤだね。」
そんなこと言われても…。
でも、これからお世話になるんだもんね…。
「……百、香さん…?」
小さな声で呟く。
「あっ!それいい!!よし、案内始め~!!!」
…よかった。気を損ねないようにしないと。
それにしても百香さん、今さっきと感じが変わったな。
侑麻さんの前でと、今。
なんて思いながら、百香さんの後に着いて行く。