スキの魔法
1人焦っていると、会場の電気が一斉に消えた。
壇上に上がっている司会者らしい人に光が当たる。
気付けば侑志は隣にはいなくて、設けられた席に座っていた。
「…皆様。大変お待たせいたしました。これより、侑志様17歳の誕生日パーティーを始めさせていただきます。」
やっぱり…。侑志、今日誕生日なんだ…。
ピンチだ。どうしよう。何も用意してない。
でも、あたし…何も聞いてないし。
何で言ってくれなかったんだろう…。
教えてくれればよかったのに…侑志のバカ。