スキの魔法



「はぁー…」





……疲れた。





宿題が多すぎる。





チラリと時計を見ると、午後3時。





侑志はまだ帰って来ていない。





さっきの侑志の言葉の続きが気になる。





ものすごく気になる。





あたしが人の言葉を気にするなんて…。いつぶりだろう。





だって…、ヒドいこと散々言われても、傷ついたりすることもなかったのに。





傷つきすぎて、痛みを忘れてしまった。





あたしはそっと瞳を閉じる。






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