スキの魔法



「侑志っ…どいて…」





あたしは微かな声で呟く。





「きゃっ」





侑志の熱い息が耳にかかった。





「!!……侑志?」





侑志が突然体を起こす。そして開いた瞳にあたしが映る。





「侑…んっ」





いきなり唇を塞がれる。何度も何度もあたしの唇を包み込む。





「んンッ…」





あたしの声が漏れる。





恥ずかしい…こんな声…っ知らない。





あたしの声じゃないよ……ッ。




< 76 / 365 >

この作品をシェア

pagetop