スキの魔法
侑志 side



目が覚めると、俺はベッドで寝ていた。





……昨日の夕方からの記憶がない。





そんな事を思いながら、体をゆっくりと起こす。





―――……?





ベッドの脇に綾の姿。肩を上下に揺らして寝ている。





……まさか…綾が?





俺は綾の髪を撫でながら、眠っている綾に顔を近付けて、





「ありがとな」




と呟いた。





ふと、綾の頬が赤いのが目に入る。




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