女好き彼氏
「なんだ……ないのか」
ベッドの下を覗き込みかながらため息混じりにそう呟いた。
男の人ってベッドの下とかに
エロ本とか隠してるイメージがあったんだけどな。
腕を組んであたしが唸りながら
考えていると…
「何がないの」
「ふぇ!?」
ビックリして声がした方に視線を向ける。
「聖斗……」
苦笑いを浮かべるあたし。
聖斗は机にジュースとお菓子を置いてあたしの前に座る。
聖斗はわざとらしくため息を吐いた。
「何かあった?」
「何もありません」
「何があると思った?」
「エロ本がベッドの下に隠してあると思いました」